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【きつい??】大学馬術部に入って大変だったこと 1〜4年【それなりには】
4月に入り、新生活が始まりましたね。大学生の皆さんはコロナ禍が続く今、限られた情報の中から入りたいサークルや部活動を選ばなければなりません。本当に大変だと思います。
そして、ここに辿り着いたということは、少なからず馬術部に興味がありますよね???ね???笑
ありがとうございます!!!ようこそ!!!!!
ここで、だいぶ図々しいんですが、管理人の馬術部に関するプロフィールを紹介させてください、、、
こんなかんじで、大学馬術部員としての活動は4年間、自分なりに一生懸命やってきました。
そして、馬が大好きなので、馬術部という門を通って馬に関わる人がもっと増えればいいなと願っています。
ただ、馬術部って「キツそう」「汚い」なんて負のイメージが少なからずありますし、実態が分かりにくいと思います。
私も入部前は不安がありました。
そこで本記事では、馬術部員が経験する苦労などを各学年ごとに説明していきます。
こう書くと、馬術部が大変なことだらけに思えてしまうかもしれませんが、どんなこともいいことばかりではないので心の準備をしておくに越したことはありません。
実際4年間活動を続けた私の個人的な考えでは、圧倒的に得たものが大きいです。
あくまで管理人の経験に基づきますが、馬術部での活動についてイメージしやすくなると思います。
入部を考えている人も、現在馬術部員だという人も、ぜひ最後まで読んでいってください。
馬術部がどんなことをしているのか、活動内容について詳しく知りたい方はまずこちらをお読みください。
馬術部1年生:とにかく楽しい&とにかくきつい
体力面できついこと
馬術は、高校までの一般的な部活スポーツで求められる持久力や瞬発力はほぼ必要としません。
プロの選手でも、馬術以外の運動はからっきし、運動音痴という人がいるくらいです。
そのかわり、朝が早かったり、部活動を維持していくためのバイト、通称「使役」など基本的に忙しいので、高校生までとはライフスタイルが全く変わります。
(使役がよくわからない方はこちらへどうぞ。)
騎乗している時間以外は仕事みたいなものですが、「上手くサボる」ことを覚えれば大丈夫です。
これは別に私が怠け者だから言っているのではなく(怠け者ですが)、訳もわからず頑張りすぎてしまう1年生に対する馬術部の先輩の常套句なんです。
精神面できついこと
そもそも大学1年生は、人間関係がまだ構築されていなくて、誰とどのくらい仲良くするかが定まっていないので、予期せぬ人付き合いがあったりと、周囲に振り回されがちです。
馬術部員は、他の部活動やサークルと少し違って、生活全体が部活に染まっていく傾向があるので、まだその覚悟がきまっていない1年生のうちは、「高校生まで&部活動以外での自分」と「馬術部員の自分」のギャップに戸惑うかもしれません。
私は卒業する頃にはまあまあ別人になっていました。(笑)
だいたい夏休み頃までに部員が絞られていきます。
ですが、これはわりと他の部活やサークルにも言えることで、ここで辞めて方向転換したからといって、スタートダッシュを間違えたという風にはならないので、安心してください。
本格的に部の一員になるのは夏以降。
腰を据えると、戸惑うことも少なくなるのでまずは体験入部に参加してみてください。
1年生のあなたにちょこっとアドバイス
1年生はたしかにきついことが多いですが、「わからないからきつい」という場合が多いです。
2年生以降は、どういうときにどう動くのかの全体像が見えてくるので、1年生の頃にきついと感じていたことのほとんどは大丈夫になります。
練習や作業が「大変だな」と感じたら、最終的にどういう状態になるのが正解なのか、何を求められているのかを先輩などに聞いてみましょう。知っているだけで、だいぶ楽になります。
馬術部2年生:踏ん張り時
体力面できついこと
2年生は働き盛りなので、使役などの仕事にはたくさん駆り出されます。
1年生と違って、たいていの仕事は覚えていて先輩が側にいなくても一人で行動できますからね。
なので、体力的には一番ハードモードかもしれません。ただ、できることが増えていくのが自分でもわかるので楽しくもあると思います。
精神面できついこと
2年生は一言でいうと踏ん張り時です。
色んなことが同時進行で動き始めるので、キャパオーバーになってしまうかもしれません。
少しずつ難しいことに取り組むようになってきますし、それなのに働き盛りなのでやることもたくさんあるので、、、。
人によっては役職をもらって、そちらの仕事も処理しなければいけなくなるでしょう。他の人はしていないのに、自分だけがしなければいけない作業ってとても大変です。馬術の技術向上につながる訳でもないですし(こういう仕事は馬術部に限らず、自分たちで主体的に活動しなければいけない大学の課外活動にはつきものです。)。
2年生の頃の自分を一言で言い表すなら、「ちょっとわかってきたつもりだったけど、後から考えれば全然わかってなかった期」です。(笑)
ときどき深呼吸しながら、でも、「こんなに働くのは今だけだ!」というつもりで馬車馬のように働きましょう。
補足事項
他大学との交流も活発になり始める頃です。
それまでは、大会などですれ違っても挨拶する程度だった他大学の同期や先輩と、少しずつ言葉を交わせるようになるでしょう。
この時期からしっかり関係をつくっておくと、上級生になったときに助かることが増えるのでおすすめです。
2年生のあなたにちょこっとアドバイス
“ようやくちょっと仕事を覚えたかな”くらいなのに後輩が入ってきて、1年生でもないのにあたふたして、自分がカッコ悪く感じたりしますよね。
でも、焦らないでください。2年生はまだまだ下級生、先輩に頼ってもいいんです。
心に余裕がなくなりそうなら、遠慮せずに先輩に甘えましょう。
皆が通ってきた道です。
ちゃんと伝えれば絶対にわかってくれますし、助けてくれます。
馬術部3年生:充実するが壁にもぶつかりがち
体力面できついこと
問題ありません。
たいていのことはできるようになっていますから落ち着いて取り組めば体力的にはきつくないでしょう。ただ、気にかけなければいけないことが多いので、余裕がなくて体力を消耗していたりします。
当たり前ですが、休める時はしっかり休むようにしましょう。
精神面できついこと
3年生は、役職持ちの人が増えたりして、全体的に責任が増します。
騎乗においては、やっと自分を少しコントロールできるようになる頃ですが、壁にもぶつかりがちです。
色んな重圧が肩にかかる中で、調子も悪いとなると、とてもストレスが溜まります。なかなかにしんどい時期です、、、
3年生のあなたにちょこっとアドバイス
部の運営など、馬術に直接関係のないことで振り回されることが多く、もどかしい思いをすることがあると思います。
でも実は、社会人になったときに一番役立つのは3年生で主にやっていたことかもしれません。
絶対にあなたを成長させます。
そして、しんどいときは周りを見渡してみてください。
同じように頑張っている同期がいませんか?
1、2年生の頃はただの友達だった同期たちが、今は仲間になっていませんか?
それと、焦らせたいわけではありませんが、引退へのカウントダウンが始まっていることも少し意識してみてください。
4年生になると、どんなに真面目に練習してきた自信があっても焦りが生じます。3年生で、いかに自覚を持って行動できていたかが命運を分けるので、頭の片隅にこのことを置いて日々を楽しく過ごしてください。
馬術部4年生:時間の大切さを知る、責任を背負う
体力面できついこと
問題ありません。
これまで真面目に頑張ってきたのなら、体力はしっかりついていますし、4年生にもなれば使役などの仕事はほとんど入らなくなります。
ただ、練習において、技術的により高度なことに挑戦するようになると、脳をフル回転させなければいけなくなるので、結果的に体力が奪われていたりします。
精神面できついこと
2、3年生の頃は、きつくてもどっぷり部活動に集中することができていたのに、いざ自由度が増した最終学年では、就活や進学準備といった外部に目を向けなければいけなくなります。
後輩たちが主体となって動き出すので、どのくらい部に関わっていいのかも悩みどころ。
かといって全体に目を配るのは怠ってはいけませんし、「もっと部活に集中したいのに!」と爆発しそうになるでしょう。(笑)
4年生のあなたにちょこっとアドバイス
引退が目前に迫ってきて焦りしかないのに、部活以外でやることがたくさんあって、しかもそれらほとんどがリミットがあることだったりして、、、4年生になってもハードモードは続きます。これまでこんなに頑張ってきたのに。。。
最高学年ですから、後輩からどう見られているかも常に意識するでしょうし、想像していたよりも余裕がないですよね。
ただ、そういう時は、愛馬や仲間との時間も残り少ないことを思い出してみてください。
毎日毎日を大切に過ごそうと思えば、絶対に充実した1年間になります。
馬術部OGからの余計なおせっかい
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
馬術部に入部したらどんな苦労が待っているのか、少しはイメージしやすくなったでしょうか??
もちろん個人差はありますが、馬術部のOBOGなら多少なりとも共感してくださる内容になっていると思います。
4年間を通して言えることは、自分が今1年生なら2年生のつもりで、2年生なら3年生のつもりで…そして4年生なら監督やOBOGのつもりで、というように先を見据えて動くようにすると、成長が早まります。
そしてこれはどんなことにも共通すると思うので、ぜひ参考にしてみてください。
実はこの記事は、それを意識してもらえるようにも書きました!(笑)
最後まで説教臭くなってしまいましたが、私は自分の人生に大きな影響を与えてくれた馬術部にとても感謝していて、馬術部界全体に愛情を持っています。
タイトルでは、ビビられないように【それなりには】と書きましたが、ぶっちゃけ【かなり】きついこともあります。
それでも私は馬術部に入ってよかったです。
これは何か成果を出したからではなく、活動を通して得られた目に見えない自分の変化が、人生を乗り越えていく上での糧になったと確信しているからです。
プロフィールには図々しくも全国大会に出場したなどと偉そうに書きましたが、一番上の、4年間馬術部に在籍したこと、つまり「最後までやり遂げたこと」が私の一番の誇りです。
これから馬術部に入ろうと思っている方にとっては、4年間なんてとても長い時間に感じるかもしれませんが、意外とあっという間です。
馬術部に入る入らないに関係なく、充実した学生生活を送るために、たくさん悩んで良いスタートダッシュを決めましょう。
そしてこの記事がその一助となりますように!!!それでは!!!